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1979年白川勝彦政治法律事務所を開いて33年間、私の基本理念は一貫して“リベラル”と“権利のための闘争”であった。それは現在も変わらない。

 

新年の決意が…!?

No.39

昭和20年生まれで、商売をやっていた家で育った私には、12月末の借金をめぐる攻防は子供ながらに緊迫感があった。売掛金がある者は、大晦日までに何としても回収しようとする。一方、これを払わなければならない者は、全部とは言わないまでもできるだけ少なくし、あるいは延期したいと考え、知恵を弄する。不謹慎だが、その攻防を見ることは子供ながらに面白かった(笑)。江戸時代の大晦日の攻防については、たしか井原西鶴が何とかという本に書いてあったと記憶している。

何しろ“盆暮勘定”の時代である。盆暮勘定とは、半年毎の決済のことである。のんびりした時代という外ない。しかし、半年間いくらでも買い掛けができるかといえば、そういうものではなかったと思う。その人の信用枠というものがあったのだろう。子供の頃、よく買い物に行かされた。もちろん買い掛けである。現金など、持たされる訳ではない。家が苦しくなると、売り主の表情が微妙に変わる。子供心にも、それが分かるのである。さすがに、親は売ってくれないところに子供をお使いなどには行かせなかった。

債務整理の仕事をしているのだから12月は忙しいと思い、大晦日まで私は事務所を開いていた。ところが、12月だからといって特別に相談や依頼は多くなかった。普段の月とほとんど変わらないのである。私はいささか拍子抜けした。それが、1月になると白川勝彦法律事務所は俄然忙しくなったのだ。事務所のスタッフとその原因を考えているのだが、いまひとつ合点の行く理由が分からない。

12月の支払いは、ボーナスも支給されたので何とか乗り切れた。しかし、年末年始で出費が嵩み1月の支払いの目途が立たない。あるいは、新年にあたり借金問題を何とかしなければならないと決意したのかもしれない。新年に債務整理の決意をするあたりはいかにも当世の感覚だと思うが、いつも言っているように“債務整理は思い立ったが吉日”である。昨年も今年も、白川勝彦法律事務所は、1月は忙しい。私はほとんど休みなしである。

  • 公開日時: 2010年01月18日 01時50分
  • 分類: General
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