1979年白川勝彦政治法律事務所を開いて33年間、私の基本理念は一貫して“リベラル”と“権利のための闘争”であった。それは現在も変わらない。
債務整理とETC
No.36
債務整理の相談の際、「ETCはどうなるのですか」との質問をよく受ける。もちろんETCの代金支払いに使っているクレジットカードの債務整理をする場合はもちろんダメになることは言うまでもない。しかし、そうでない場合もETCは基本的に使えなくなると考えてよい。なぜかというと、弁護士等に債務整理を依頼した債務者は、銀行や消費者金融などが作っている信用情報に載るからである。ETCによる高速代金決済はクレジットカードで行われる。クレジット会社も信用情報を利用できるのでクレジットカードの使用を止めることが多い。その結果、ETCによる高速代金決済ができなくなるのである。
高速道路1000円乗り放題も、ETCが使えなければその恩恵に与(あずか)れない。親子連れで車で旅行に出かけるのに、債務整理をした人は高速道路1000円乗り放題を利用できないことになる。子供さんたちが“なんで”と訝(いぶか)るだろう。奥さんも訝るであろう。そんなことから奥さんに内緒で債務整理をしていることがバレることにもなりかねない。ちなみに白川勝彦法律事務所で債務整理をする依頼者の7~8割は、配偶者に内緒で債務整理をしている。
高速道路1000円乗り放題を思い付いた面々は、こんな問題があることなど知らないであろう。民主党は高速料金無料化だから、ETC出口も必要なくなる。しかし、直ぐにではなく段階的に実施するという。その間はこのような問題が起こることを知って、何らかの手当をして欲しいと思っている。高速道路1000円乗り放題は、他にも問題を起こしているようだ。このように新しいことをやろうとすると、いろいろな問題が起こってくるのである。新しく政権を担当することになった民主党の政治家はこういうことを肝に銘じて欲しい。




