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1979年白川勝彦政治法律事務所を開いて40年間、私の基本理念は一貫して“リベラル”と“権利のための闘争”であった。それは現在も変わらない。

 

過ちを改めるに憚ること勿れ

No.29

2009年初めての“法の庭”徒然草である。白川勝彦法律事務所のWebサイトを開設したのは、2008年6月20日であった。半年間で28篇の“法の庭”徒然草をupdateした。月に4.67回であった。永田町徒然草に比べればきわめて少ない。今年はもっとマメに更新したいと思っている。ときどきのアクセスの程お願い申し上げます。

政治の世界の問題も多いが、司法の分野にも多くの問題が起こっている。最もティピカルな問題は裁判員制度の導入である。今朝のニュースは「社民党と国民新党が裁判員制度施行の延期法案を通常国会に提出することを決めた」と報じていた。民主党や共産党にも働きかけるという。働きかけられた民主党と共産党は対応に苦慮するであろう。

裁判員制度導入の理屈は山ほどあるであろう。裁判員制度反対の理屈も山ほどあるであろう。昨年12月最高裁判所から30万人の裁判員候補に対しその通知が行われた。しかし、約半数の人々が裁判員になりたくないと思っているという。この数字は重い。裁判員になりたくないと言っても全員が拒否できるものではない。だが、裁判員になりたくないと考える人はいろいろな理由を付けて裁判員にならないようにするであろう。

裁判員候補者の半数から嫌われている制度はそれ自体が問題である。それは説明不足なからであろうか。否そうではない。裁判員制度など国民は望んでいなかった。そんな法案を全政党が賛成した。批判精神の欠如の結果であった。これは政治の堕落である。自公“合体”政権は自民党から批判精神を奪った。この悪弊が他の政党にも伝染したらしい。

誰もがこのまま2009年5月から裁判員制度が始まることを危惧を抱いている。それなのにこれを止めることをほとんどの政治家が躊躇していた。社民党と国民新党が裁判員制度の施行延期を決めたことは評価してよい。過ちを改めるに憚ること勿れだ。この動きがどうなるか、私は注目している。

  • 公開日時: 2009年01月05日 10時00分
  • 分類: 法律・政治
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