白川勝彦法律事務所
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1979年白川勝彦政治法律事務所を開いて40年間、私の基本理念は一貫して“リベラル”と“権利のための闘争”であった。それは現在も変わらない。

 

大不況時代と借金

No.24

『自公連立解体論』と『政権崩壊』の出版に忙殺され、“法の庭”徒然草の更新ができなかった。しかし、弁護士の仕事をサボっていた訳ではない。相変わらず債務整理の仕事が多い。無料相談の電話の本数がこのところ急に多くなっている。リーマン・ブラザーズの破綻に端を発した世界的な金融不安・世界同時株安の影響が出ているのだろうか。いや、きっとそうだと思う。多くの国民が生活に対する脅威を感じ始めたのである。

これまで何とか遣り繰りして借金を返してきた。だが、給料は上がらない・残業代も稼げない、このままではやっていけないと思って相談に来た、という人が増えてきた。私は理由の如何を問わず、債務整理に思いを馳せたことはよいことだと思っている。グレーゾーン金利が近いうちに廃止となる。だから大手消費者金融は昨年あたりから金利を下げている。28~29%の金利が18%になったので、多くの債務者は安くなったと思っている。しかし、18%という金利は、高いのである。

数社の消費者金融に300万円の借金があるとしよう。そうすると1年間に支払う金利は54万円である。相談に来られる人の給料を伺うと、手取りで25万円前後という方が多い。そうすると2ヶ月間以上の給料が金利に消えていくのである。旨いものを食べたり、欲しい物を買ったのなら諦めもつくだろう。だが、2ヶ月分の給料がサラ金業者の社員の給料、広告代、テッシュペーパーに変わったのでは我慢ならないだろう。私たち弁護士は、将来金利は付けないことを前提に和解交渉を始める。多くの消費者金融は、おおむね同意してくれる。

もちろん利息制限法を超える金利を取っていた場合、超過利息を元本に繰り入れさせる。4~5年でも過払い金は出てこないが、債務額が減るケースも多い。それやこれらで、とても返済できないと思っていた借金もそんなに無理をせずに整理することができるのである。だから、私は借金で苦しんだり、悩んでいる人に対して弁護士に相談しなさいというのである。餅屋は餅屋である。必ず適切なアドバイスと助力をしてくれると確信する。

大不況時代が来る。もう出鱈目をやっていることは許されない。多くの高い金利の債務を抱えていることなどできなくなる。消費者金融からお金を借りたことなど、少しも恥ずかしいことではないのだ。「給料がそんなに高くもないのに、高い金利のお金を借り続け、年間の給料の2カ月分や3か月分を金利として払っている」ことが恥ずかしいのだ、と私は思っている。病気に罹った人はお医者さんに診てもらうことを恥ずかしいと思わないだろう。借金で悩み苦しんでいる人が弁護士に相談し、助力を求めることは恥ずかしいことでも何でもないのだ。去華就実(キョカシュウジツ:見栄や外聞を捨て、実のある暮らしをすること)、不況の時代には特に必要なことである。

  • 公開日時: 2008年10月11日 16時11分
  • 分類: General
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