1979年白川勝彦政治法律事務所を開いて33年間、私の基本理念は一貫して“リベラル”と“権利のための闘争”であった。それは現在も変わらない。
時は金なり
No.22
被疑者が逮捕勾留されている場合、私は被疑者と接見することをもっとも重視する。これは理屈ではない。若い時、居候弁護士として勤務していた事務所のボスから徹底的に叩き込まれたことである。逮捕勾留された被疑者の心境や思いは、口で表すことなどできない。また誰も代わってやることもできない。弁護士が接見し、被疑者がいいたいことを親身になって聴いてやることしかない。
特別の場合を除けば、接見は原則として開庁時間に行わなければならない。午前9時から午後6時ころまでである。この時間は、かなり前からいろいろな予定が入っている。私などはかなり余裕のあるスケジュールで動いている方だ。それでもその合間を抜って、被疑者と接見する時間をとることは決して容易いことではない。
債務整理でも“急を要する”ことがある。特に弁済が滞り、債権者から厳しい催促や取り立てがきている場合である。嘗てに比べれば、えげつない事はできなくなっているが、一般の人はサラ金の催促や取立てに怯えている。サラ金から借金していることを家族に隠している場合、サラ金業者から電話が来ることはそれ自体が大変なプレッシャーなのだ。こうした場合、事務所として最も早く債権者の催促が止まるように最大限の知恵を絞り努力をする。
何事も少し余裕を持っておかないと、こうした場合に対応できない。多少の余裕すなわち無駄な時間には価値があるのだ。まさに“時は金なり”なのである。




