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1979年白川勝彦政治法律事務所を開いて33年間、私の基本理念は一貫して“リベラル”と“権利のための闘争”であった。それは現在も変わらない。

 

“優良”債務者…!?

No.17

この“法の庭”徒然草の更新をずいぶんサボってしまった。特に深い理由はないのだが、ひとつにVista問題がある。自宅で使っているWindowsはXPであるが、事務所で使っているWindowsはVistaなのである。だいたい同じなのだが、微妙な違いがある。そのために2度ほどせっかく書いた物を飛ばしてしまったのである。今日も飛ばしてしまった。いま自宅に帰って同じものを書いているところだ。

もうひとつは、この暑さである。だが、それは大きな理由ではない。私は自宅ではクーラーを使わないことにしているので、クーラーの効いた事務所にいることはそんなに辛くはない。むしろ自宅にいるよりも快適でさえある。だから私は毎日事務所に出ている。多くの相談者や依頼者に会っている。電話による相談が多いが、事務所にいるのだから東京近辺の方々にはできるだけ事務所にお出かけくださいと言っている。電話で相談するよりお目にかかって直接お話を聴く方が適切なアドバイスができるからだ。

この記事の前に3題つづいて“おまとめローン”について書いた。最近相談を受けたケースでも、“おまとめローン”の弊害を感じたことが数件あった。どのケースも、“おまとめローン”を借りたために借金の総額が大幅に増えてしまったのである。どうしてそうなるかというと、以下のような理由である。

サラ金業者から借金をする場合、多くのサラ金業者は“枠”を設けている。最初は30万円くらいの“枠”からはじまるのだが、長く付き合っている内にその“枠”が広がって100万円まで借りられるようになる。95万円借りている場合には、あと5万円しか貸してもらえないのである。ところが“おまとめローン”からお金を借りてサラ金業者の借金を返済した場合、その“枠”は空になっているので再度100万円を借りることができのである。

サラ金業者からみれば、そういう人は“優良債務者”ということになるのである。だから100万円の“枠”をご丁寧にも150万円に拡大してくれる業者もある。その“枠”を利用して140万円を新しく借りた場合、金利までまけてくれるのである。95万円を借りていた場合に年18%だった金利が新しく借りた140万円の金利は年15%になったのである。ずいぶん得をしたと思う人がいるからお笑いである。利息制限法では100万円を超える場合の最高金利は年15%なのである。100万円に満たない場合の最高金利は年18%なのだ。ただそれだけのことなのである。その人が“優良債務者”だから3%金利を安くしてくれたのではない。

このような“優遇措置”があるために借金をした訳ではないが、結果としては新たに借金をしてしまったために借金の総額が増えてしまったのである。“おまとめローン”をしてくれた業者に責任があるとはいわないが、安易な“おまとめローン”は債務の総額を増やすことを助長しかねないのである。このことをぜひ指摘しておきたい。

“おまとめローン”を思い付いたことは悪いことではない。しかし、せっかく“おまとめ”すなわち“整理”を思い立ったのならば、一歩前進して本当の“おまとめ”すなわち“整理”まで進んで欲しいのである。そんなことを思い立った時は、ぜひ弁護士に相談して欲しい。餅屋は餅屋である。弁護士はきっと適切なアドバイスをしてくれる筈である。


Windows及びWindows VistaはMicrosoft Corporationの登録商標です。


  • 公開日時: 2008年08月04日 23時33分
  • 分類: General
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