1979年白川勝彦政治法律事務所を開いて33年間、私の基本理念は一貫して“リベラル”と“権利のための闘争”であった。それは現在も変わらない。
“おまとめローン”について
No.14
“おまとめローン”というのを聞いたことがあるだろうか。最近テレビコマーシャルでも、おまとめローンの宣伝をやっている。「完済人になろう」などといったCMだ。白川勝彦法律事務所には、おまとめローンの相談が結構ある。数箇所のサラ金業者から借りている債務を一本にしたいというのである。「おまとめローン詐欺」の被害にあった債務者もあったという。
おまとめローンとは、銀行等からお金を借りて、数箇所ある債権者に支払いその銀行等に一本化することをいう。そのお金を融資する銀行等がそのような融資を“おまとめローン”と呼んでいるのである。債権者をひとつにすれば、確かに支払いはその債権者に支払えば済むようになる。支払いの面倒臭さはなくなるが、だからといって債務がなくなった訳でもない。おまとめローンを銀行等が無利息で融資してくれる訳でもない。けっこう高い金利を取るのである。だから債務総額が減っていないし、月々の金利負担はこれまでとあまり変わりがないのが実情である。
多重債務者は、金利というものを軽く考えているところがある。つい1年前までほとんどのサラ金は25~28%の金利を取っていた。それに比べると利息制限法が定めいるギリギリの利息は安く感じられるのであろう。ほとんどの債務者がサラ金から借りている金額は10万円超・100万円未満の金額である。その場合の利息制限法で認められる金利は、最高18%である。現在大手サラ金ではこの金利で貸し付けている。
多くの債務者は、18%を安い金利と思っている。銀行等のおまとめローンの金利は12%前後である。だから債務者としては、ずいぶん安い金利になったと思うのであろう。しかし、本当にそうなのだろうか。銀行等に定期預金をしても1%の金利もつけてくれないと思う。その金利にも税金がかかり、定期預金の手取金利は、0.数%の筈だ。それなのに12%前後の金利を取るのだから、銀行等にとっておまとめローンはおいしい融資なのではないか。
閑話休題。白川勝彦法律事務所に「おまとめローンを紹介してくれませんか」という電話がある。まさか貧乏弁護士の白川勝彦が融資してくれると思い、電話してくる人はいないと思う。またそれは弁護士の仕事ではない。しかし、弁護士にはいろいろな智恵がある。“おまとめローン”を含め債務の問題で悩みがあったら、まずは弁護士に相談することをお勧めする。




