白川勝彦法律事務所
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1979年白川勝彦政治法律事務所を開いて40年間、私の基本理念は一貫して“リベラル”と“権利のための闘争”であった。それは現在も変わらない。

 

3・11と債務整理

No.53

東日本大震災は、日本人全体の生活と心を直撃した。債務整理を何となく考えていた人々も、そんな意思は阻喪された。債務整理は、たとえそれが自己破産であったとしても、より確かな明日のために行う行為なのだ。東日本大震災の物理的被害が殆どない地域の人々も、連日あの地獄絵のような惨事を文字通り“津波”のように見せつけられたのだ。多くの人々が、「人の世の無常」を感じたのではないだろうか。そのような心境の時、債務整理を決断する人はごく稀であろう。3・11から1ヶ月間は、白川勝彦法律事務所も開店休業だった。

今日で3・11から2ヶ月が経った。被災地の惨状は連日のように報道されているが、被災地の人々も、明日に向かって少しずつ歩き始めた。明日が信じられるから、人は生きていけるのだ。ゴールデン・ウィークを境に、世の中は少しずつ変わってきたように、私には思われる。明日に対する不安より、明日の希望のために何かをしなければならないと、多くの人々が行動を始めたのだ。ウロウロしているのは、永田町の政治家たちと、霞が関の官僚たちなのだ。マスコミも、大スポンサーの東電などを気遣って、未だピンボケの報道をしている。

白川勝彦法律事務所も、連休明けから、債務整理の相談や依頼が以前のようになっている。『多額の債務を何とかしなければ、確かな明日はない』と考える人が多くなったからなのであろう。しかし、3・11を境に、日本経済は一部の例外を除いて、これまで以上に厳しくなってきた。債務を整理しようとする人も、それをサポートする私にとっても、与えられる状況は、これまで以上に厳しくなってきた。厳しいからといって、臆するような私ではない。債務整理の“剛腕”仕事人を自負する私の闘志は、以前よりも激しく燃えている。確かな明日と希望を築きたいと行動する人のために、私は、持てる力の全力を尽くさなければならないと、肝に銘じている。

ただ、状況が全く違うのは、福島第一原子力発電所の事故の被害に遭われた人々と地域である。福島第一原子力発電所の事故は、現在進行形の事故なのだ。その被害も、現在進行形で発生している。最終的にどのような被害が齎(もたら)されるのかさえ判らない。原子力発電所という化け物に、日本中…いや、世界中が怯えている。福島第一原子力発電所の事故は、法律的にもいろいろな問題を提起するであろう。日本の法律家は、それを解決していかなければならない。

いろいろなことを感じ、思い悩む今日この頃である。しかし、私は、私ができること・私がやらなければならないことに全力を尽くさなければならないと、日々を生きている。

  • 公開日時: 2011年05月12日 01時30分
  • 分類: General
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