白川勝彦法律事務所
民事の相談
刑事の相談
借金の整理
法的論述
事務所紹介
法の庭徒然草

1979年白川勝彦政治法律事務所を開いて40年間、私の基本理念は一貫して“リベラル”と“権利のための闘争”であった。それは現在も変わらない。

 

返済不可能な借金…!?

No.52

債務整理の仕事は、地味な仕事である。第一に多額の借金に悩む人たちは、そのことを身内にさえ話せないで悶々としているのである。私が相談や依頼に与る人たちの7~8割は、家族に内緒で債務整理をしたいという。生計を共にする家族の理解や支援があれば、債務整理の苦労も少しは楽になるのだがそれが不可能となると、債務整理に割ける金額はかなり窮屈になる。

多額の借金を作った原因は、実にさまざまである。私はそれらのことをあまりクドクドと聴きはしない。なぜなら、人は長い人生の中でいろいろと迷うことがあるからだ。私自身も何度も道に迷ってきた。ただ私の場合、多額の借金を作くるようなことが無かっただけのことである。私は借金をしてまでやりたいことをやったことがない。かなりの出鱈目も、自分の金がある範囲内でやらざるを得なかったからである。そもそも私のような大きな出鱈目を平然と行う人間に、お金を貸してくれる奇特な人など実際にいなかったのである(笑)。

私は借金を作った事情や原因にあまり立ち入らないようにしている。私は作ってしまった借金にその人がどう立ち向かおうとしているのかを重視する。どう努力しても払いきれない額の借金なら破産という選択肢も考えなければならない。しかし、お金を貸す方もバカではない。その人の収入をみてお金を貸すのである。どう考えても返す当てがない程の借金を抱えている人など、実はあまりいないのである。

利息制限法の定めを超える高い金利と6~7年以上付き合ってきた人ならば、法律上支払わなければならない借金はその人が考えているよりもかなり少ないのだ。中には過払い金が発生している場合もある。仮に利息制限法に定める金利を超えている借金がない場合でも、金利を無くすれば返済は十分に可能のケースも多々ある。法定金利内といっても、それ自体がたいへん重いものなのだ。

利息制限法に定める金利を超える借金がないケースで、借金の額がかなり大きい場合(年収の1~2倍)にもっとも適切な債務整理の方法が、民事再生である。破産などしなくても、ほとんどの人は借金を整理することが可能なのである。住宅ローンがある場合でもそれはそのままにして(すなわち家は残して)、他の借金を整理できるのである。どこの法律事務所でも、債務整理のメニューとして民事再生を掲げているが、実際にはあまり行っていないようである。

  • 公開日時: 2011年05月05日 11時03分
  • 分類: General
  •